修行バカの懺悔道

自分の過去の生き様に反省し、死ぬまで懺悔して生きようと心に決めたら、そこに幸せがあった。 なんだか懺悔しきれないのである。

「己の欲」が物事の本質を見えなくしている。

「煩悩を甘く見てはいけない」
と、前回のエントリーに記しましたが
甘く見るも何も、自己の煩悩の存在に気づけないのが
人間と言う生き物でしょう。w

「煩悩」という「利己的な欲」に溺れるのが
人の性だからです。

欲にも「利己的な欲」と
「利他的な欲」の陰陽二通りあるのですが
以下に記す「欲」は
「利己的な欲」という意味になります。








「欲」に溺れる事で
様々な苦悩と向き合う事となるのが
この世の中の原理であり原則です。
そして、そんな世界の中で過ごす事により
心を利他的な方向に成長させるのが
「人生」という事なんでしょう。

ようするに、苦悩とは「欲」に溺れた
己に気づかせるために存在しているわけです。


しかし、私たちは普段から「欲」に
埋もれた状態で生活しているので
自分自身の「欲」を見ようとしない。
「利己的な欲」に向かって生きるのが
当たり前な時代で過ごしているからです。
そして、自分の「欲」に振り回されながら
苦悩と直面している事にも気づけない。


都内に出張に出かけると
凄まじい「欲」のエネルギーですしね。
よほど自分の意思を強く持たないと
感化されてしまうはずです。
人の持つ「欲」のエネルギーに
染まってしまうから
自分自身の「欲」にも気づけず
自分の持つ「欲」が様々な
不平不満の感情を
生み出している事にも気づけない。

その不平不満の感情が
自らを蝕んでいるなどと
到底、思い至らないわけです。



なので、私は自らの「欲」と向き合う事を
昔から提唱しているのですが
中々どおして、自分が「欲」に溺れているなどと
皆が皆、思っていないので
「何言ってんだ?こいつ?」的な
反応をされてしまうのです。w


とは言え、私は
色々な悩みに苦しんでいる方々から
相談を受けるので
苦悩の原因が100%自分の「欲」だと
そう確信しています。



従って、日々の生活の中で
自分自身の「欲」に気づく事が出来るだけで
間違いなく苦悩に直面する事が
減って行くと思っています。



※自分自身の「欲」探し
これ、やってみると結構楽しいのでオススメです。

何より、嫌な出来事が局単に減りますからね~
と言うか、出来事自体は変わらなくても
「嫌だ!」と思う事がなくなるのです。



「欲」探しのコツは
自分が負の感情を抱く度に
自分の「欲」を見つける事です。

負の感情は、自分の「欲」が生み出しているので
その「欲」を探し出すきっかけになるのです。

そのそも、人間の負の感情は
その為に存在していますからね~
利他的な思いを育む為には
どうしても負の感情が必要不可欠なんです。



例えば、SNS上で誹謗中傷を受けて
心が傷ついたとします。
ムカついたり、悲しくなったりするわけですが
では、その中にある自分の「欲」は何でしょうか?


人は10人10色、価値観が違う事を
誰でも知っています。
人それぞれ、経験値は異なるので
自分と考え方が違う他人がいるのは、
当たり前だと、誰しも
そう思ってるでしょう。

でも、自分と違う価値観を持つ人から
否定批判、誹謗中傷されるとムカついたり
悲しくなったり、心が傷ついたりします。

その相手は、自分と価値観が違う事を
知っているのにです。
おかしいと思いません?
知っていれば傷つかないですよね?

でも、嫌な感情に苛まれるてしまう・・
その理由は・・
「他人から認められたい!」という「欲」が
物事の本質を見えなくしているからです。

幼い子供と同じ状態に陥っているんです。
「嫌なものはイヤだ!」と
物事の本質を無視した状態で
自己主張しているのです。


誹謗中傷は、いけない事とし
「悪」認定してしまうのも
「自己承認欲」が原因なのです。

他人を傷つけるのは良くない
=他人に傷つけられたくない
=他人に認められたい
って感じです。

まぁ~誰しも「自己承認欲」は持っているので
それが人として正常な状態だとも思います。

問題は、その「欲」が物事の本質を
見えなくしているという事です。


人が生まれながらに背負っている
煩悩というやつは、厄介なんですよね~


この「欲」に気づく事が出来れば
少しずつ誹謗中傷にも気にならなくなります。

自分の「欲」を知る事で
物事の本質が見えるようになり
自分を否定批判し誹謗中傷する人を
理解しようとするからです。

そのうち、自分を否定批判し誹謗中傷する人が
可愛く見えてくるはずです。

だって、否定批判や誹謗中傷するような人は
自分の価値観を他人に強引に
押し付けてくる幼稚な人だと
いう事実に気づけるからです。

幼い子供から
何を言われようが
あまり気になりませんよね?

なので、感情的に自分を否定批判したり
誹謗中傷する人が理解できれば
全く気にならなくなるんです。

逆を言えば、理解しようとしないから
ムカつき、腹が立ち
悲しくなり、傷つくのです。

自分の価値観を他人に押し付けるのに
その相手を理解する必要はありませんからね~

これが利己的な「欲」が引き起こす仕組みです。



短気な人ほど、「自己承認欲」が強いですし
短気な人ほど「善悪」に囚われている。
短気な人ほど、そんな自分の「欲」を
受け入れられないでしょう。
従って、短気な人ほど傷つきやすいし
心を壊しやすいと思います。

なぜならば、短気な人ほど
物事の本質が見えないからです。

私に言わせれば、怒りっぽく短気な人は
「自己承認欲」が強すぎるんです。w

まぁ~そんな私の過去は
短気を大きく超え過ぎて
狂ってると言われてましたけどね~w


自分の周りに短気な人がいるのなら
試してみてください。
凄い!凄い!とおだてると舞い上がります。w

キャバクラなど飲み屋にハマる人も
このタイプの人が多いですね~
お金を使えば使うほど
受け入れて貰えますし
認めてもらえますからね~w

まぁ~人間なんて欲深い生き物ですし
別に、それがいけない事ではないでしょう。
ただ、目前の現実に不満があるのであれば
自分の「欲」に気づくと良いという
話に過ぎません。

人間であれば、快楽を満たす事で
一時的にでも幸せな気持ちになれますし
「欲」は、自身の活力の源なので
否定する必要はありません。
ただ、「知る」事が大切だと思っています。









私は「善も悪もない」と言い続けてきましたが
まず、「善悪」の判断は
私たちの「欲」を満たす為の判断基準に
過ぎない事を理解すると良いと思っています。

何度もここに記してきましたが
自分に都合の良いものが「善」であり
都合の悪いものが「悪」です。

従って、自分が善悪の判断をして
「悪」を生み出している時には
必ず自分が満たされたい「欲」が
存在している事になります。

で、その「欲」とは何か?を
自分の中で、明確にすると
かなり下らない事だったりします。w
そして、出来事の本質を
理解できるようになるわけです。




これもよく自然の法則勉強会で話す事なんですが
車の運転中、横から飛び出した車に衝突寸前となり
「危ないな!どこ見てんだ!バカヤロー!」
と、思ったとします。
交通ルールを基準にすれば
いきなり飛び出してきた車は「悪」です。
ここで、「悪」と決めつけて終わりだと
何度も同じような出来事が起きます。

自分自身を省みる事が出来ない人は
最終的に交通事故を引き起こす事になります。

それが、大自然の法則です。

言うなれば、事故にならない危険な出来事は
「そろそろ気づけよ~」と
教えてくれている出来事なので
本来なら感謝すべき出来事なのです。
それにも関わらず
「危ねぇ~な!バカヤロー!」では
大自然からすれば
真逆の行為をしている事になるわけです。


で、危険な目にあってムカついた時は
負の感情を生み出した自分の「欲」とは何だ?
と、我を振り返ると良いのです。
「自分の思い通りに車を走らせたかった。」
「スムーズな運転の邪魔をされたくなかった。」
「ヒヤッとしたくなかった。」
と、概ねこんな感じでしょうか?w

これは、私の経験談なのですが
私が、これに気づいた時は
自分が情けなくなりましたね~
いや~実にアホらしい「欲」のせいで
負の感情を抱いていたのです。w

これは、自分の心が未熟なせいで
抱いてしまう感情なのですが
この事実に気付くと
自身の心が成長して行きます。

だって、改善できるまで
何度も何度も
似たような出来事が起きますしね~w

繰り返して行くうちに
「いかん!いかん!またムカついてしまった!」
と、我を振り返ると同時に
ムカつく相手を理解しようとするようになります。

いきなり横から飛び出してきた車に対して
どんな人が運転しているんだろう?
どうして、飛び出してしまったんだろう?
あぁ~やっぱお年寄りだったかぁ~
とか、考えるようになります。

青信号に気づけず
後ろからクラクションを
激しくブーブー鳴らす車に対しても
どんな人が鳴らしてるんだろう?
やっぱ短気な人なのかな?
イラついてるのか?
可哀そうに負のエネルギーにやられてるぞ?
急いでるのか?
とか、その相手を理解しようとします。

なんだかんだと、物事の本質を
見極めようとするんです。

その間は、負の感情など
抱いていないんですよね~


で、最終的に事故寸前で回避できた事に
感謝するようになります。

「あぁ~!びっくりした~!でも、事故にならずに
誰もケガをしなくて良かった、良かった~」
と、そう思うようになるんです。

いや~我ながら
自分で抱いた感情に驚きましたね!w

どうしたんだ?俺?
あれ?何か変だぞ?って感じです。w








他にも
仕事をしていると
言いがかりをつけてくる
クレーマーって、結構いますよね。

聞いているのに聞いていない!
言った事でも言っていない!
自分の不都合を解決しようと
ゴネにゴネまくってくると
何だかんだと、腹が立ち、ムカつき
イライラし、いい加減にしてくれ!
とか、そう思ったりします。

「お客様の笑顔が、私たちの使命です!」
という、スローガンを掲げながら
もう二度と来ないで欲しい!
と、思ってしまう
お客は結構いるもんです。w


これも、「自分の思い通りいしたい!」という
「欲」が原因で生まれる感情なんです。

だって、お客様を笑顔にするために
仕事をしているのであれば
クレーマーも一人のお客様なわけで
笑顔にしなければ、なりません!
当然です!

しかし、言いがかり=「悪」として
終わらせてしまう・・
その原因は、自分の立場を解って欲しいとする
「自己承認欲」なのです。


この「欲」に気づけると
クレーマーは、どうして言いがかりを付けるのか?
と、理解しようとします。
そして、このクレームが起きないようにする為には
今後、どういう対応をすれば良いのか?
自社に足らないモノがあったのでは?
と、クレームがあった事実の本質を見極める事が出来るのです。

そして、業務改善につなげる事が出来れば
会社そのものが、進化するわけです。

って事は?
クレーマーは神様なのか?
と、なるわけです。w






己の「欲」に溺れていると
どうしても善悪の判断をしてしまいます。

「クレーマーは悪い人で迷惑な人」と
終わらせてしまう事で
出来事から学ぶ事を放棄している事になります。
せっかくのチャンスを逃してしまうわけです。
本当はクレーマーという姿の神様なんですけどね。w

所詮、「善」とは自分に都合の良いものですからね~
従って、善悪の判断に囚われているうちは
物事の本質が見えていない状態という事になります。

なので、冷静に物事を判断する為には
善悪の判断をしないようにする必要があるのですが
その為には、自分自身が抱いている「欲」を
知る必要があるという事です。


そこを、知ろうとしないので
自分の人生に迷いが生まれたり
人の意見に流されたり
自分の居場所がないと思ったり
何故だか毎回物事が上手く行かなかったり
上手く行ったと思ったら、どん底に落とされたり
・・・するわけです。

全て自分自身の「欲」が原因なんです。
「欲」のせいで、物事の本質が見えないので
「悪」を生み出し負の感情を生み出し続けたり
孤独に心を苛まれたり、不安から抜け出せなかったり
結果として、その感情が生み出すエネルギーが原因で
目前の現実がどんどんと悪化するわけです。






煩悩は108あると言われていますが
人がなかなか気づけない「欲」は
自分を認めて欲しい、受け入れて欲しい、と思う
「自己承認欲」ですかね?

普段あまり気にならない「欲」ですし
「褒めて伸ばす教育法」なんてものも
あるくらいですから
それが原因で、多くの人が苦しんでいるなんて
なかなか思えないのです。




また、一見矛盾しているように
感じると思うのですが
「一人でいるのが好き」と言う人ほど
「自己承認欲」が強いのですが
何故だかわかります?

人付き合いが面倒だと思うから
一人で居たいわけなのですが
人付き合いを面倒だと感じる原因は
他人を認め受け入れる事より
自分を認めて受け入れて欲しいとする
「自己承認欲」なんです。

他人の価値観を受け入れる事が出来ない人が
自分の価値観を他人が受け入れてくれるわけがないので
結果として、人付き合いに疲れてしまうのです。

でも、その事実に気づいていない人が
殆どで、人間付き合いが疲れる~~
と言いながら、ストレスを溜め続け
一人でいる事に癒されるようになるわけです。



人間であれば誰でも「自己承認欲」はあるわけです。
別にそれが悪いわけでもありません。
ただ、それを知っていると知らないのでは
言動が大きく変わるし、自分の未来も大きく変わります。

「人付き合いは面倒だなぁ~
そろそろ、自分の承認欲求をなんとかせねば~」
と、そう思っている人と
「いや~マジで人に合わせるのは疲れるわ。」
で、終わらせている人では
未来は全く違うものになるでしょう。

前者は、自己改善しようと思っている。
後者は、無意識に他人を「悪」認定しているのです。

自分の「欲」を知っているのと
知らないのでは、負の感情を抱く回数が全く違ってくるので
負のエネルギーに蝕まれなくなります。

何より、自分の「欲」に気づいていれば
今まで疲れると感じていた他人を
理解できるようになるので
自分がどう接する事が良いのかも解ってくるんです。

そして、それが解るので人付き合いが疲れなくなります。
他人を理解する事が楽しくなったりもします。








こんな感じで
自分が抱いている「欲」探しは
自分を大きく成長させてくれます。

そもそも、自分の「欲」を知らずして
自己改善なんて出来ませんしね。


私の欲探し体験はいっぱいあるのですが
今回は、これくらいにしておきます~





今、目の前に辛く苦しい現実があるなら
自分は欲深い人間だと気づくべきでしょう。
そうすれば、苦悩の本質が理解でき
必ず解決方法が見つかります。

そして、その欲を否定しない事も大切です。
煩悩は、拒絶するものではなく
消化するものだと、私はそう思っています。

「欲」は「活力」の源ですし
利己的な欲を知る事でしか
利他的な欲は生まれませんしね。

この世の中は、やっぱ素晴らしい~ですね!