前回のエントリーで
”『自分の我欲を知ろうとしてもよく解らない』
『言動の動機を知ろうとしてもよく解らない』
何か良い方法はありませんか？”
という質問を頂きましたので
私の体験談を記してみたいと思います。
この質問、気持ちがとてもよく解ります。
要するに、視野が狭くなっているんです。
強欲であればあるほど、視野が狭くなるんですよね～
私自身、超絶自分勝手で我欲満載な思考をしていた頃は
とても視野が狭く、自分自身がとても無知な事実に
全く気付いていませんでした。
自分に都合の良い世界しか知らなかったのです。ｗ
ある意味、常に自分主体の思考なので
幸せな性格と言えるんですが
嫌な出来事が、起きても
無知な自分に気づいていない為
常に自分以外を断罪してしまうんです。
『何言っての？こいつ？アホちゃう？』
『よくここまで最低なこと言えるよな？』
『人として終わってんだろ？』
『なんでこんな事もわからないの？』
『どれだけ自分勝手な考え方してんの？』
『なんで、周りに迷惑かけている事がわかんないかな～』
とか、そんな事ばかり思っていました。
今振り返れば、すべて自分の事なんですけどね。ｗ
そして、その時に抱いた負の感情のエネルギーが
新たな、嫌な出来事を引き付ける。
その繰り返しの悪循環の中で過ごしているので
どんどんと、目前の現実が悪化する。
アンラッキーな毎日を過ごす事になるんです。
霊感もどんどん強くなり
頭のいかれた奴の出来上がりです。
その上、神に選ばれた特別な存在と思い込み
自分は特別なんだかた仕方ない・・
嫌な出来事も神々からの試練なんだ・・
なんて、アホな考えに至る始末。ｗ
まぁ～ある意味、『特別』に最悪な性格なので
毎日毎日、身勝手に過ごせば
試練が増えるのは当然ですよね。
それが自然現象なので
神＝自然現象ならば、『神々からの試練』というのも
ある意味、正しいのでしょうが
意味を履き違た解釈をしていたのです。ｗ
こんな感じで
強烈な利己主義な性格だったので
当然、感謝することもなく
感謝していないので、周りに尽くす思考もない
周りに尽くす事をしないから
自分が超絶利己主義な性格だという事にも
全く気づけないわけです。
しかも！『自分正義』な世界にいるので
周りから、何を言われようが
自分の価値観に沿わない言葉は
すべて『悪』認定してしまうのです。
当然、周りには自分と
異なる価値観の人ばかりなので
自分の周りが『悪』ばかりとなる。
自分の周りは『悪』ばかりだと
そう感じていると
自分が正義だと主張したくなるんです。
自分の価値観を周りに押付けたくなるので
無意識に『悪』を探すようになる。
自分で『悪』を探し、生み出し続けているので
当然、『悪』だらけの中で生活し
不平不満が増え続け
その負の感情が溜まりに溜まると
探し出した『悪』に対して攻撃するようになる。
ただ単に、自分の価値観が正しい事を
証明したいが為に
異なった価値観の相手を
攻撃しているだけなんですけどね～
『悪』でも何でもないのに
自分で『悪』認定して
ムカつき、攻撃してしまうんです。
しかも、自分正義が強すぎて
その事実に気づけない・・
自分の価値観以外は全否定なんで
そんな私に注意してくれる相手にも
否定された！と思い込みブチ切れるんです。ｗ
いや～最低最悪ですよね。
私が、この呪縛から抜け出せたのは
日本神道との出会いでした。
感謝できない自分に気づいたからです。
神道では
感謝しろ、世のため人の為に尽くせ、と
この二つだけなのです。
そう考えると日本神道は
宗教ではなく道徳のようなものですよね～
で、まず私は、我欲満載の利己主義者だったので
『世のため人の為に尽くすなんて偽善だ！』という
思考が働きました。
我欲満載の自分を正当化する考え方をするわけです。
自分の価値観でしか物事を判断できないので
利他的な言動を全否定し
そんな考え方に至るのは当然ですよね。
とても恥ずかしい事ですが
自分が感じている事が正しいという思考しかなく
神に選ばれた存在ですからｗ、当然のように
私が正しい！と思ってしまうんです。
幼稚園児思考のまま成長がない
状態なのが伺えますよね。
次に『感謝』これは
さすがにカルチャーショックでしたね～
どれだけ我欲満載の利己主義者でも
感謝した事くらいはあるんです。ｗ
ただ、我を振り返ると
感謝することが極端に少ない事に気づきました。
普通の人の100分の１くらいしか感謝してないかな？
なんて、思ってしまったのです。
感謝できない自分に気づいたのは良かったのですが
愚かすぎる性格だったので
感謝できるようになる為に修行を励んだのです。
バカですよね～ｗ
修行して、感謝できるようになるわけがないのに
当時の私は、一に修行、二に修行だったんです。
で、いくら修行しても感謝できるようにならないので
『感謝とはなんだ？』と、こればかり
考えて過ごすようになりました。
『心深く感謝すれば
感謝した相手に尽くしたくなるよな～
神道では、世のため人のために尽くせって言うし
よし！周りに尽くすようにしよう！』
と、行動に移したわけです。
まぁ～偽善ＭＡＸでのスタートなので
最初は、そんな行動をしている自分が
自分でもかなり気持ち悪かったですけどね。
本心に逆らった行動をするわけですから。ｗ
でも、実際に行動してみると
マジで周りに尽くせないんです。
私が『相手にとって良い事』と
思ってしている行動が
相手を不快にさせる事ばかりだったのです。
まぁ～そもそも、自分本位に
周りに尽くそうとしているので
当たり前なんですけどね。ｗ
でも、当時の私は全く分からず
『なんで、こんな事になるんだ？
こんな嫌な気持ちになるくらいなら
周りに尽くす事なんてしない方がいいじゃないか！』と
またしても、利己主義思考が働くわけです。ｗ
とはいえ、この問題を解決しないと
周りに尽くすことなどできないですよね。
なので、周りに尽くせないまま行動し
嫌な気持ちになるのを繰り返しました。
その結果、自分の事が少しずつ
よく解るようになってきました。
嫌な思いをする度に至らない自分に
気づく事ができたのです。
周りに尽くしているつもりでも
俺様目線でしていたり
相手の事を全く知ろうとせず
自分の価値観を押付けまくり
ありがた迷惑を繰り返したり
社会一般的に良い事とされる事を
なんの迷いもなく、何も考えず
良い事と決めつけて行動し
周りを嫌な思いにさせたり
相手に喜んで貰いたいのではなく
自分が認められたいが為の行動で
それを相手に指摘されたり・・
どこまで行っても
我欲満載利己主義者の思考での行動だったのです。
でも、自分が我欲満載利己主義者だという事に
周りに尽くす行動をして
初めて気づけたわけで
これは、大きな収穫ですよね！
今まで、自分が正義で超狭い視野で
過ごしていたので
その事実に気づけなかったという事に
気づく事ができたのです。
で、周りに尽くせない原因も明確になりました。
今まで自分は我欲満載超絶利己主義者だったので
自分にメリットがある事しか興味を抱くことはなく
それ以外は、無知に等しい生き方をしていたのです。
ようするに自分の視野が極端に狭かったのです。
まぁ～無知な自分だったので
そりゃ～嫌な出来事が増えますよね～
EXCELの使い方を知らないまま使おうとしても
うまく使えませんし
プラモデルの取説を見ないまま
作れば部品が余ってくまく作れない。
結局『無知』が原因で、何事もうまく進まなかったのです。
しかも、自分が無知だとう事に
気づかないまま、正義を振りかざすという
周りにとって迷惑極まりない行為を繰り返す・・
そして、その事実にも気づけない・・
そりゃ～人と人とが協力し合って
生活しているそんな社会で自分の価値観だけで過ごしていれば
しんどい生き方になるのも当然ななわけです。
私が、ボランティアをお勧めするのは
こういった事を学べるからなんです。
以前から言っている事ですが
他人を知ろうとしない限り
自分を知る事ができない仕組みの中で
我々は、生活しているんです。
結局、ダメダメな自分を知ったおかげで
他人を知る努力をするようになりました。
そして、重大な事実に気づかされました。
私のこの訳の分からない感覚は
他人と共有できない・・事実に！ｗ
他人と共有できない感覚に基づいた価値観での判断を
他人に押付けていたんです！！
それからは、この感覚がない場合を
想定して、物事を考えるようになりましたね～
結構、しんどかったんですが
でも、それを続けていくうちに
かなり楽に過ごせるようになりました。
相手に求める事がなくなりましたし
何より与える喜びを知る事ができましたしね。
自分以外を知る事で
『自分』という存在がよく解り
そして、その事で周りに尽くす
行動ができるのようになるのでしょう。
よくよく考えれば
自分で自分を知らないのに
うまく自分をコントロールできるはずも
ありませんしね。
人は、我欲が強いと『無知』に拍車がかかり
全く見当違いな行動をし続けしまうようです。
いやはや恐ろしい事です。
・・という訳で・・
利己的な我欲が強ければ強いほど
徳を積もうとしても
どうすれないいのか？わからない。
自分の我欲を知ろうとしてもわからない。
言動の動機を知ろうとしてもわからないんです。
その解決方法は
他人に尽くそうと行動することだと
私の経験上そう思います。
ようするにボランティア活動でもしろ！
って所に、結局行きつくんですよね～ｗ
そして周りに尽くそうと行動して
周りを不快にするのは必然だと
そう思って行動しないと挫けるので
その大前提を忘れずに頑張りましょう～！
アスリートでも
何度も繰り返し挑戦して技術を磨きますが
徳を積むのもそれと同じなんですよね～
何度も挑戦しないと、徳も積めないんです。
まぁ～人生そんなに甘くないという事でしょう。
生きるという事は、恥を重ねる事だ・・と
昔、修行先の宮司に言われたことがありますが
ほんとその通りだな～なんて思います。
