修行バカの懺悔道

自分の過去の生き様に反省し、死ぬまで懺悔して生きようと心に決めたら、そこに幸せがあった。 なんだか懺悔しきれないのである。

「働く」という事

私は、色々な会社で顧問とか
研修とかやらせて頂いているんですが
新人研修なんかで
「働く」という事とは?と
質問すると、皆さん黙り込んでしまいます。

「働く」のが当たり前で
「働かない」事はいけない事・・

という感じでしょうね?

私自身も働くようになった時
ただ単に、働かないと生きて行けなかったから
働いていたように記憶しています。
お金がないと生きてゆけない社会ですしね~
自分で行動しているにも関わらず
「働く」事に対して深く考えていなかったのです。

まぁ~社会に出て「働く」事は「当たり前」と
教育されていましたしね。

今思えば、ひどい話ですよね~
「働く」意味を知らなければ
働かずに引き籠る人が増えるのもわかりますし
ただ、引きこもりは良くない!と
言っているだけでは
引き籠る人が増え続けるのも仕方ないでしょう。

「働く」事に意味を見出せないんですからね~



我々の社会は、多くの人が集団で
生活をしている事で成り立っています。

道路をつくる人
水道を引く人
電気をつくる人
自動車をつくる人
家を建てる人
食料をつくる人
などなど・・
ひとり一人が社会の役割を担っています。
社会の中で過ごすという事は
社会での役割を果たす事であり
それが「働く」という事でしょう。

また、社会の環境は時代と共に
移り変わって行きます。
今まで必要とされていた事が
必要とされなくなる事もあり
それに伴い、仕事がなくなって
しまう事もあるでしょう。

従って、私たちは常に
今の社会に何が必要なのか?を
考えるべきなのです。


コロナウイルスが広がり
飲食業界に大きなダメージを与えていますが
コロナウイルスが蔓延した社会が
永遠に続くのであれば
飲食店は、こんなにたくさんいらないという事です。

当然、私たちは
コロナの影響を受けた社会で
必要な仕事をしなければなりません。

今現在、何が必要とされ
自分に何ができるか?を考え
行動する必要がある。

連日、コロナ感染者数の報道がされていますが
世界各国でコロナが広がっているのを見れば
日本政府のせいで広がっている
わけではないことがよく解ります。

そりゃ~働かないと
生活がままならなくなるので
政府になんとかして欲しいと
思うのも仕方ありませんが
そもそも「働く」という事は
社会の役割を担う事なので
社会の環境が変われば
働き方も変わってくるのは致し方ないでしょう。



私は、引きこもりや精神を病んでいる方々の
相談を多く受けているのですが
我々が「働く」という事を「当たり前」で
済ませている事も原因の一つだと思っています。


価値観の違う者たちが
助け合い支え合いながら
集団で生活するのが社会であり
社会の役割を果たさなければならない。

そこに好き嫌いの感情など入る余地はないのに
「嫌だ!」「やりたくない!」
などと、そんな感情を優先したり
好き嫌いを善悪と置き換えたり
するので心が病んでいくわけです。

私自身おなじように考えた
な時期があったので
よく解るんですが
速い話、生きることをナメてるんです。w

私の場合
自分が好き好んでこんな社会に生まれたんじゃない!
気づいたら、こんな世界で生きていたんだ!
俺のせいじゃない!
くらいに思っていましたかね?ww

嫌なら、今の生活を捨てて
社会から出てしまえばいいんです。

それが出来ないのなら
社会の役割を果たす必要がある。

でも、今の便利な生活は捨てられない・・
しかも、社会の役割は果たしたくない・・
マジでクソ人間ですよね~

そりゃ~そんな考え方をしていれば
人間関係が拗れるのも当たり前ですよね。
周りの人たちは、ちゃんと社会の役割を果たしていて
その恩恵で、自分の生活が成り立っているのに
ひねくれた自己主張ばかりして
社会の役割を果たそうとしていなければ
ただただ迷惑な存在ですし
いなくなって欲しいと思われるのも当然です。

まぁ~私にも、そんな時期があったのです。w




経営においても同じです。
起業しても社会の役割を果たせなければ
会社は倒産してしまうでしょう。
経営が厳しいという事は
社会の役割を果たせていないだけなのです。


私は、長い間そんな簡単な事にも気づけませんでしたね~
「当たり前」を押付ける教育をされていたので
仕方ないとは思うものの
もっと早く気づきたかったです。


今の若者は、私たちの世代より
もっと可哀そうですよね。
昔より更に「当たり前」が増えていますし
私の感覚では、ちょっと異常です。
人に優しい社会を目指しているのでしょうが
なんでもかんでも手助けをすればいいという
ものではないでしょう。
やっぱ、苦悩に陥る原因を無視して
助力すれば、更なる苦悩が待ち受けているのが
大自然の法則だと思ってしまうんです。


いろんな会社に関わっていると
精神を病んでいる状態で働いている人が
年々増え続けているので
経営者の方々も本当に困っています。

働き方改革により
雇用される側を手助けする仕組みが
経営者や従業員の多くを
苦しめている状態に陥っている現場に
私はよく出会います。
これも、苦悩に陥る原因を
無視しているからでしょうね。

とは言え、社会で生活している以上
社会のルールの中で出来ることを
探す必要があるので
色々と試した結果
「働く」意味と「会社の理念」の
つながりをちゃんと教えるだけで
簡単に改善する人もいるんです。

という事は
「働く」という意味を
深く考えていない人が多いという事でしょう。


そう考えると「当たり前」で
終わらせるのではなく
物事の仕組みをしっかり
知る必要があるような気がします。


なので、今の教育が
ちょっと不安に感じるんですよね~


これからの日本を支えてゆく
子供達には、その辺を
ちゃんと伝えてゆきたいですね。