YouTubeで能登の震災復旧が
遅れている事について
ちらっと話したら
もう少し詳しく聞きたいと
そんなリクエストを頂きました。
やっぱ、気になる人は気になりますよね。
なので、こちらで少し・・・
最初に・・・
私の話は、いちボランティアの視点の
話しになり被災地全体を
把握しているわけではないので
その辺は、ご容赦ください。
あくまでも
現地で復興作業に参加した感想という事で・・
まず、復旧の遅れについて
政府批判が高まってすが
これも、ネット社会になったせいですかね?
自分が石川県の職員で
被災地の復旧を任されたら
どうするか?という視点で
考えてみると解ると思いますが
まずは、現状を把握する事から始めますよね?
どんな状況なのか?が
解らないと、どうすればいいのか?も
見えてきませんし
現状が解らないのに
指示など出したら現地は混乱するだけですしね。
具体的な復旧作業についても
それぞれの地権者に確認を取りながらの
復旧作業になるでしょうし
土地と建物の所有者が異なる場所もあるので
それの確認も必要になる。
7万世帯以上の確認をしなければいけないですよね。
職員の方の話を伺う中では
非難したまま、連絡が付かない方も
多くいるらしいです。
地権者に連絡がつかないと
その方々の家屋を
勝手に撤去する事は出来ないので
たった、これだけの事での
復興作業が遅れるそうです。
そうやって
情報を集めた中で
どこから始めるかの計画を立てて
行動する必要があるのですが
マイナンバーカードと
携帯電話を連携すれば
スムーズに復興できそうだなぁ~
なんて、思ったりしました。
私なら、そんな中で
被災地全体を把握していない
政府や政治家に
あれこれ指示されたら
やってられるか!ふざけんな!
と、そう思うでしょうね。w
現地の方々や
役所の方々は、何の不満も口にせず
私達ボランティアに
ただただ、感謝を述べるばかりでしたね。
役所の方なんて
自分の自宅も被災しているはずなんですが
地域全体を優先して、ボランティアを
まとめる姿は、頭が下がる思いです。
マスコミの
人手不足の報道をよく目にするんですが
確かに人手不足と言えばそうなんですが
なぜ?人手不足になっているか?を
もっと報道して欲しいなぁ~
なんて、思ってます。
金沢駅から被災地まで
バスで片道車で2時間半かかるんですよね~
車を停める場所は限られているので
バスで移動するんですが
多くの人を運ぶにはバスも沢山必要ですし
大型バスを運転できる人も確保しないといけない・・
被災地に、バスを停める場所も必要です。
しかも、その人員に取りまとめする人たちも必要になるので
口で言うのは容易いですが
実際は、簡単な話ではないんだろうなぁ~
なんて、そう感じています。
助け合いの心で!なんて報道も目にするんですが
正直、助け合いの前に
せめて、実態を正確に
報道ができないかなぁ~なんて思ってしまいます。
倒壊した家が、並んでいる映像をよく見ると思うんですが
当然、全壊している家より
半壊もしくは、一部崩壊している家の方が多いです。
東北の震災時は
家が丸ごと流されていましたが
能登の震災は、揺れによる倒壊なので
当然、古い建物が全壊してますし
新しい建物は、そのまま残っています。
例えば、20軒家が並んでいる場所で
1軒だけ、全壊しているような場所は、まれにあるんですが
報道では、全壊した家の前で撮影しますよね?
瓦が少し落ちたくらいの家の前では
イマイチ、絵にならないので
そんな映像は使わないんです。
報道しか見ていない人は
無意識に、どこもかしこも
映像で見た状態だと思い込んでしまいますよね?
その辺も、何かいい方法はないかなぁ~
なんて、そう思ってしまいました。
組織がどうやって機能しているか?を
考えれば、政府や政治家を批判しても
仕方ないんですが
日頃から政府に不満を抱いていると
自己の感情に振り回されてしまい
政府批判をしてしまうんでしょうね~
で、水道が
復旧されていない状態について
いまだに復旧されていないとそんな報道が多くされ
SNS上でも、その状態について批判が多いんですが
これも、果たして4か月で復旧できるのか?と
普通に考えて
現地の映像を見れば無理だと思うんですが
普通は、思はないのかな??
個人的には
かなりのスピードで
進んでいるように感じています。
福島の津波被害と違って
あちこちで
地割れや隆起陥没があるんですよね~
その中を上下水道移管が通っているので
それらを全てチェックする必要があるでしょう。
仮に私の自宅が一部被災したらな
やっぱ、上下水道の配管が大丈夫なのか?
しっかり調べたいですね。
水道が復旧して、普通に使っていたら
水漏れしたとか
下水が詰まり、床下が汚物まみれになったら最悪ですしね。
水道に限らず、電気やガスなどの
インフラは、全てチェックしたい所です。
各世帯を
区分けして調べながら復旧するんでしょうが
なんせ、田舎なので道が狭くて
重機が入らない所が結構あるんですよね~
しかも、家屋の一部が壊れている家が多い。
そうなると、一軒一軒調査して
立て直すのか?修繕するのか?
持ち主に確認してからの作業になりますしね。
住宅地だけではなく
農業用水も止まっているので
そっちの復旧もあります。
その辺は、人海戦術に頼っているようですが
ボランティア作業も人数制限した上で行われています。
重機やトラックの持込での作業は
歓迎されるんですが
私のような素人は、数百人/日の所に
2万人以上エントリーがある中の公募の為
公募開始5分で定員になります。w
あと
被災地の救助活動は
終わっているので、GW中どんどん現地入りして貰って大丈夫だ!
なんて言っている国会議員の方がいましたが
実際は、現地入りできる地域とそうでない地域があるので
もし観光で行かれるのであれば
それぞれの自治区に確認する必要があるでしょうね。
私は石川県庁からバスで移動して
作業に参加しましたが
道が狭い所が多いので、観光に多くの人が向かえば
間違いなく復旧作業は遅れると感じています。
なにせ、道が少ない、そして狭い・・
そんな地域の復興が遅れている感じがしました。
まぁ~
あくまでも、そんな感じがしただけですけどね。
とは言え、観光を糧にしている方々からすれば
県外から人が来てくれなければ
正常な生活が出来ままとなります。
そうやって考えると
どこを優先的に復興作業をするか?も
大切になるわけで
役所側がどんな指示選択をしようが
どの道、被災者からの不満はでると思うんですよね~
なかなか、難しい所です。
復興作業は、まだまだ続くと思いますので
ボランティアに参加できる方は、参加してみてください。